2024/03/04 12:00

どうもこんにちは、つちこねる製陶所です。

突然のお知らせですが、
つちこねる製陶所は今月3月31日をもって活動を終了いたします。

それに伴い、つちこねる製陶所オンラインショップも
3月31日をもちまして閉店とさせていただきます。
ショップの更新予定はありません。

また、4月1日以降は商品ページはすべて非公開となります。
ブックマークや、ショップ通知を設定していただいている方は
大変恐れ入りますがご了承ください。

オンラインショップでお買い上げいただきました器の
お問い合わせ先:potter.ryo1991@gmail.com(高橋燎 宛て)

3年間、沢山のご愛顧を誠にありがとうございました!


イベントのお知らせ
今月3月23日・24日に京都・京田辺で開催されます
ふげんじmarcheが、最後の出展イベントとなります。
春のお出かけにぜひ!



ふげんじMarche
日時:3/23(土)、24(日)
時間:10時〜15時(雨天中止)
場所:普賢寺ふれあいの駅と大御堂観音寺
〒610-0322 京都府京田辺市普賢寺小田垣内62−1




活動終了につきまして・御礼

おかげさまで、この冬に高橋燎の薪窯が完成し、初めての窯焚きを迎えることができました。この新たな始まりを祝して、つちこねる製陶所の活動に幕を閉じることとなりました。

つちこねる製陶所は2021年4月に誕生しました。当時は古いマンションで暮らしながら、夜な夜な土を運び込んで陶芸に明け暮れていました。部屋は陶芸道具や器であふれ布団を敷く場所もありませんでしたが、信楽アートマーケットへの出展を機に少しずつ全国のイベントに出展する力が付いていきました。

その頃は自宅の電気窯だけでなく、陶芸の森にあるガス窯や薪窯も利用して制作していましたが、電気窯で制作した器のみを販売する形で生まれたのがつちこねる製陶所です。薪窯の器は引き続き高橋燎の名前で販売されることになりました。

2022年にはありがたいご縁で信楽の一軒家に移住することができました。のびのびと器を沢山作れると思ったら嬉しくて仕方がなかったことを思い出します。

しかし意気込みとは裏腹に、つちこねる製陶所と薪窯の制作の両立が日に日に難しくなっていきました。夫はもともと薪窯に憧れて陶芸家を志した人です。念願が叶い、信楽に移住してからは薪窯にますます力を入れるようになり、昨年の夏にはついに自分の薪窯を建築できることになりました。薪窯での焼成は一昼夜になるため交代体制が必要です。どちらも両立したいというのが私たちの本音でしたが、どちらも中途半端にするわけにはいかないということで、話し合いの結果、つちこねる製陶所の終了を決断することになりました。

私たちは二人とも陶芸の学校に通ったことも、陶芸関係の職業に携わったこともありません。こうして振り返ると、つちこねる製陶所での3年間は陶芸家として身を立てるための修業期間だったように思います。

イベントは私たちにとって一番の学びの場であり、モチベーションの源でした。

各地の会場で出会った作家の方々からは、技術を身につけるだけでなく、考えて作り、考えて売ることの大切さを教えていただきました。

イベントをきっかけに器を取り扱っていただいたお店の皆様には器を作り続ける自信をいただきました。心より感謝しております。

来年もここに来てねと言ってくださった皆様、果たせず申し訳ありません。器だけでなく私たちのことも覚えてもらって本当に嬉しかったです。またどこかでお会いできたら嬉しいです。

最後になりましたが、これまで応援してくださった皆様、オンラインショップでお買い上げいただいた皆様、本当にありがとうございました!

おかげさまで、活動終了を新たな始まりとして晴れやかに迎えることができます。

器づくりはいつも土を練ることから始まります。
つちこねる製陶所そんなことを思って名付けました。

下の写真は 3年前と今の土練りの写真です。
手の置き方がまったく変わっていなくて驚きました。
変わらないことも大事にしようと思います。

まだまだ至らないところがあるかと思いますが
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

2024年3月4日
つちこねる製陶所 高橋燎・高橋えりか